今回のおさんぽルート
宮の坂駅出入口2→①江ノ電601号→②豪徳寺→③まほろ堂 蒼月→④浜口水産 東京豪徳寺店→豪徳寺駅
行程:1.8km
歩数:3,270歩
所要時間:23分+お参り、お茶、お買い物
予算:2,500円
1おさんぽスタート!まずは街の人気者「江ノ電601号」にご挨拶
東京でも2つしかない路面電車のうちのひとつ、“東急世田谷線”。「三軒茶屋」からのんびり走る電車にゆらゆら揺られてやってきたのは、「宮の坂」駅。今日のおさんぽはここからスタートです!
ホームを降りると、駅の外側に停車している電車を発見!正面に“601”と書かれたこの車両は、渋谷~二子玉川・下高井戸間と藤沢-鎌倉間を、合わせて65年ものあいだ線路を走った「江ノ電601号」。1990年に引退した後も、ここ「宮の坂」駅前で東急世田谷線を利用する人々を見守っています。
汚さなければ飲食も可能という車内は、地元の子ども達の遊び場としても大人気。誰でも中に入れるということで、さっそく入ってみることに。
中に入るとほんのり木の香り。「江ノ電601号」が引退した1990年は、私の生まれ年!この電車に親しみを覚え、シートに座りながら“当時の風景はどうだったのかなぁ…”なんて思い描いていたら、あっというまに時間が経っていました!
江ノ電601号
東京都世田谷区宮坂1-24
☎︎03・5413・0578
営業時間 24時間
定休日 なし
2猫のお力添え!?”招き猫発祥の地”で招福開運
踏切を渡り、まっすぐ歩くこと約5分。3本目を左に曲がれば「豪徳寺」の参道です。正面の山門から入りましょう!
「豪徳寺」は1480年に建立された歴史あるお寺で“招き猫発祥の地“とされている場所のひとつ。お目当ては、境内に設置された招き猫の奉納所!
さて、「豪徳寺」の招き猫の起源を少しお話すると……。
江戸時代初期、武将・井伊直孝が「豪徳寺」の前を通りかかると、1匹の白猫が直孝に向かって手招きをしたそう。不思議に思った直孝が招かれるまま寺の中に入ると、外はたちまち暗くなり、なんと雷雨が降り出しんだとか!この猫のおかげで濡れずに済んだと喜んだ直孝は、寺を立派に改築し、井伊家の菩提寺としました。
この話が全国に広まり、白猫を模ったものを“福を招く縁起物”とする風習がスタートしたそう。だから「豪徳寺」が“招き猫発祥の地”と言われているわけなんです♪
境内にはこういったお話をしてくださるボランティアの方が何人か常駐しているようで、外国人ツーリストの方も興味津々で聞いていましたよ。
突き当りを左へ曲がると見えてくるのが、招き猫の奉納所「招福殿」。ここが、すごい数の招き猫が拝めると噂の観光スポットです!
どこを見ても招き猫だらけ…可愛いけれど、ちょっぴり怖い気もしますね(笑)。
それにしても、表情もちょっとずつ違って見えるなぁ~なんて思いながら眺めていたら、表情どころか装いも違う猫ちゃんを発見。パールのネックレスを身につけた風の、おめかし猫ちゃんです。きっと、持ち主の方に大事にされていたんですね。
「豪徳寺」で販売されている招き猫は、“願い事を叶えるチャンスを与えてくれるもの”。チャンスを掴み願い事を叶えるのはあくまで自分自身、という意味が込められているんだって!私は1円玉とほぼ同じサイズの「豆(ケースなし・税込300円)」」を購入。さっそくお財布に入れました♪
豪徳寺
東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
☎︎03・3426・1437
営業時間 6:00~18:00(受付9:00~16:30)
定休日 なし
3三茶育ちの店主が作る和菓子でほっと一息。線路ビューの席でくつろいで
再び山門から出たら、左へ。「豪徳寺」の周りをぐるっと回るようにして歩くと、東急世田谷線の線路にぶつかります。
踏切を渡って左に曲がると…風にはためく白いのれんが見えてきました!
やってきたのは人気和菓子店「まほろ堂 蒼月」。店名についた「まほろ」は“住みよい場所”を意味する日本の古語「まほろば」からきているんだって。
のれんをくぐって店内に入ると、ショーケースには定番の「青豆大福(税込170円)」や、季節に合わせた「柏餅(税込180円)」など、店主の山岸さんが作る和菓子がずらり。富良野産の青豆を使用しているという「青豆大福」が気になるところですが……招き猫のご利益にあやかろうと、「ねこどら(税込190円)」と「コーヒー(税込300円)」をチョイス!
優しい甘さのつぶあんが美味しくて、ペロッと食べちゃいました。何個でもいけそう!
「まほろ堂 蒼月」の公式Insutagram(@mahorodou_sougetsu)では、新商品や定休日のお知らせを随時更新中。ハロウィンやクリスマスなどの季節イベントに合わせた可愛らしい練り切りの写真には、沢山のいいね!が♡5月は「子どもの日」に合わせた兜の練り切りを販売予定とのこと。今から楽しみ!
まほろ堂 蒼月
東京都世田谷区宮坂1-38-19 ウィンザーパレス103
☎︎03・6320・4898
営業時間 9:00-19:00
定休日 月曜
http://www.mahorodou-sougetsu.com/
🐾
踏切を再び渡り、今度は左側へ。まっすぐ進むと、「豪徳寺商店街」に入ります。
地元感あふれる「豪徳寺商店街」には、モダンな雰囲気のコーヒースタンド「IRON COFFEE」や、スウェーデンのお茶の時間をコンセプトにした焼き菓子屋「FIKAFABRIKEN」など、お洒落なSHOPも揃います。
「豪徳寺駅」を通過しても商店街が続きますが、ここから先は「山下商店街」という別のもの。結構先まで続きそうなので、「直し家 豪徳寺店」の角を曲がってみることに。
すると、いきなり緑道にぶつかりました!赤堤から代田・代沢・池尻までを繋ぐ、全長4.3kmの「北沢川緑道」です。
少し歩いてみると、ピンクや黄色のお花が綺麗に植えられていてびっくり!きちんと手入れされているんですね~。とっても静かで、小さな子どもとおさんぽするのにも良さそう♪
4長崎・五島の”美味しい”が集まる練り物店でお喋りしながらお買い物♪
「ピコンバー」の手前を左に入って正面に見える通りも「山下商店街」の一角。この辺りは商店街が充実していて住みやすそうですね!
この通りに3年前にOPENしたという練り物屋「浜口水産 東京豪徳寺店」が気になって、寄ってみることに。
「浜口水産 東京豪徳寺店」は長崎県・五島にある水産加工食品の製造・販売会社が長崎県以外で唯一出している店舗。練り物に使用する海藻や野菜は、すべて五島産というこだわりっぷりです!
人気商品は「浜口水産」の名物「ばらもん揚げ 白(税込108円)」と「ばらもん揚げ 黒(税込108円)」。東急世田谷線沿線のお店で試食が出来るイベント「世田谷線つまみぐいウォーキング」でも、この「ばらもん揚げ」を提供したそうですよ。人気アンケートの結果はなんと1位だったそう!!毎年大人気のイベントみたいなので、今年の開催情報はこまめにCHECKしたほうが良さそうです。
他にも、料理用に販売している「冷凍生すり身(赤 税込648円/白、黒 各税込432円)」は、近所のお寿司屋さんが買い付けに来ることも。中でもイカで作られたすり身は、ロールキャベツのタネにしたり、シュウマイの皮で包んでイカシュウマイにすると簡単で美味しい&豪華に見えるよ!と店員さんが教えてくれました。ちなみに、五島では現在イカがあまり漁れず、次回の入荷は未定とのこと。早い者勝ちですよ!
「浜口水産 東京豪徳寺店」の店員さんは、店長の内田さんを始め皆さんとっても気さくでお話好きな方ばかり♪おさんぽの途中で是非寄り道してほしい場所です。
浜口水産 東京豪徳寺店
東京都世田谷区豪徳寺1-45-2
☎︎ 03・6751・0570
営業時間 11:00-19:00
定休日 月曜 (月曜が祝日の場合は営業)
http://www.goto-maki.net/map/html/goutokuji.html
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これにて今日のおさんぽはおしまい。途中までしか行けなかった「山下商店街」には、デニッシュで有名なベーカリー「uneclef(ユヌクレ)」や、蕎麦懐石が有名な「あめこや」など行きたいお店がまだまだいっぱいです!「豪徳寺」の境内も、これからの新緑の季節におさんぽしたら気持ち良さそう♪
おさんぽのおさらい
宮の坂駅出入口2→①江ノ電601号→②豪徳寺→③まほろ堂 蒼月→④浜口水産 東京豪徳寺店→豪徳寺駅
行程:1.8km
歩数:3,270歩
所要時間:23分+お参り、お茶、お買い物
予算:2,500円