都会のオアシス【等々力渓谷】でリフレッシュ&【尾山台】で買い食いさんぽ

今回おさんぽする【等々力】~【尾山台】は、東急大井町線の線路沿いに歩けばたった7分で着いてしまう短い距離。ちょっと線路から離れて、東京23区内で唯一の渓谷「等々力渓谷公園」や、不思議と住宅街の風景に溶け込んでいる古墳、お買い物が楽しい「ハッピーロード尾山台」など。約40分かけておさんぽしていきましょう♪

今回のおさんぽルート

等々力駅 南口→①等々力渓谷公園→②雪月花→③等々力不動尊→④ダダチャ→⑤ヴァン・ドゥ・リュド→尾山台駅 出入口1

行程:2.9km
歩数:4,264歩
所要時間:37分+お茶、お買い物
予算:2,500円

渋谷から約20分!東京とは思えない豊かな自然に癒される♡

渋谷を出発し、お洒落な街として名高い「自由が丘」から、東急大井町線に揺られて約5分。景色はガラっと変わって、のどかな雰囲気の「等々力駅」に到着です。

“左/パッと見、駅とは気づかない?こぢんまりとした駅舎が可愛い
右/「等々力」のゆるキャラ“とどロッキー”を駅前で発見。マッチョなんですね(笑)“

南口を出てすぐ右に曲がれば「等々力商店街」。「等々力渓谷公園」に行くには、この商店街を南へ向かって進みます。といっても、30秒ほどで登場する大きなケヤキの木を目印に右に曲がれば、すぐに「等々力渓谷公園」の入口。駅近ですよね(笑)

“左上/このケヤキは名木百選にも選ばれている立派な木。近くで見ると大迫力!
右上/ジブリ映画に出てきそうな雰囲気。先がまったく見えません
左下/入口にある「ゴルフ橋」。昔ゴルフ場があったことが由来だそう
右下/カモの親子?を発見。水の流れも手伝って、泳ぐのが意外と早い!“

階段を下りると、川底が見えるほど透き通った矢沢川と、深く生い茂った緑が目の前に広がります。川に沿って早速整備された遊歩道をおさんぽしていくと、段差や狭くなっている箇所があります。等々力渓谷さんぽには歩きやすい靴をおススメします!

台地と谷の高低差は約10m。道路を走る車の音も聞こえません。聞こえてくるのは、風に揺れる葉っぱの音と、矢沢川のせせらぎだけ。体感温度も2度ほど低く感じるので、まるで別世界!時間を忘れて自然を満喫できます♡

“左/この橋大丈夫かな…と不安を煽る見た目。でも、渡らずにはいられない!(笑)
右/橋の真ん中に立ってみると、とっても良い景色!スマホやカメラを落とさないよう注意”

遊歩道の途中、ものすごく簡易的に渡された橋を発見。恐る恐る渡ってみると、意外と丈夫!マイナスイオンたっぷりで気持ちいい♪ちなみに、橋の向こうにあるのはお手洗いでした(笑)。

等々力不動尊
東京都世田谷区等々力1-22-47
☎︎03・3701・5405
拝観時間 24時間
定休日  なし
http://manganji.or.jp/

森の甘味処!?涼しげ和スイーツでさらなる“涼”を

遊歩道を800mほど進むと「利剣の橋」という小さな橋がかかっています。この橋を渡ったところにあるのが「不動の瀧」。

“左/写真真ん中に見える小さい橋が「利剣の橋」。
右/「不動の瀧」龍の口から水が流れています”

瀧と呼ぶには水の勢いが足りないような気もしますが、昔は轟音が響き渡るほどの水量だったそう。一説には、この滝の音が渓谷内に轟いていたことから「等々力」という地名になったといわれています。

そろそろ歩き疲れたので甘味のひとつでも食べたいところ。すぐ横にある甘味処「雪月花」でひと休みです♪

“店内で食べることも出来ますが、これからの季節は、お店の前に設置された ベンチで清流の音を聞きながらお茶や甘味を味わうのが◎。”

「雪月花」では「あんみつ(税込500円)」や「ところてん(税込300円)」など、おさんぽの休憩にぴったりな甘味がたくさん用意されています。一番人気は土日祝日限定の「くずもち ほうじ茶付き(税込500円)」とのこと。モチモチと弾力のある食感が人気みたい♪取材当日は平日だったため食べられませんでしたが、季節限定の「冷やし汁粉(税込500円)」もオススメということで早速オーダー。

甘さ控えめの冷たいお汁粉は、清涼感もあってつるんと食べられそう。箸休めの塩昆布と交互に食べれば、“甘い”と“しょっぱい”の繰り返しであっというまに完食!

雪月花
東京都世田谷区等々力1-22-47 (等々力不動尊 隣接)
☎︎03・3705・8137
営業時間 11:00~16:00
定休日  冬季以外は無休。冬季は基本平日休み
http://manganji.or.jp/oyasumi.html

春の桜から秋の紅葉まで。四季折々の景色が楽しめる“花の寺”

おやつ休憩を挟んだところで、「雪月花」の目の前にある長~い階段を登っていきましょう。結構急なので足元に要注意!

階段の上にあるのは“花の寺”としても知られる「等々力不動尊」の本堂。毎年4月8日にはお釈迦さまの誕生を祝う「花まつり」が行われ、境内には色とりどりの花が飾られ、訪れる人々を魅了します。

また、「等々力不動尊」の桜の景色は東京でも有名🌸春には桜を一目見ようと、数多くの参拝客が訪れるそう。紅葉シーズンもとっても綺麗とのことなので、四季を感じにお寺に足を運びたいな♪

桜や紅葉のシーズンに訪れたら是非観てほしいのが、境内に設置された「見晴らし舞台」からの景色。絶景だと評判なんです♪ちなみに今の時期に見えるのは、辺り一面に広がる緑。とても世田谷区とは思えない光景です(笑)。渓谷を上から見下ろす経験なんてあまり無いので、新鮮な景色でした!

等々力不動尊
東京都世田谷区等々力1-22-47
☎︎03・3701・5405
営業時間 札所 8:00-16:30
定休日  なし
http://manganji.or.jp/

🐾

大自然でパワーチャージも完了したので、「等々力駅」のお隣「尾山台駅」方面へ向かいます。環八道路に出て歩くほうが「尾山台駅」には近そうだけれど、何かおもしろそうなものは無いかな~と、住宅街の中を通りながら探してみることに。すると、何やら珍しいものを早速発見!!

“左上/「御岳山古墳」には“立ち入り禁止”の張り紙が。外から見ると森のよう
右上/「狐塚古墳」は住宅街の坂の途中に突然現れるのでちょっとびっくり。
左下/「狐塚古墳」からの景色。高台になっているので遠くまで見渡せます
右下/「梅や松ぼっくりがお供えされていました。犯人は近所の子どもかな?“

なんと住宅街に古墳が!!実は「等々力」は、古代の剣や鎧などが多数出土された歴史的な地区で、「野毛古墳群」とも呼ばれているそうです。「等々力渓谷公園」を挟んで反対側にある「玉川野毛町公園」の敷地内にも、「野毛大塚古墳」という大きな古墳が残されているんだって!近隣の子どもの遊び場にもなっているようなので、親子で行ってみても良いかも。

本場の味を世田谷で!南ドイツに魅せられた本格ソーセージ屋さん

「狐塚古墳」から環八道路へ出ると、信号の向こうに商店街が見えました!石畳が敷かれたお洒落な商店街、「尾山台商栄会商店街(通称:ハッピーロード尾山台)」です。
美味しそうなデリショップやお洒落なカフェを横目で見つつまっすぐ進み、最初の角を右へ。お目当てのお店「ダダチャ」へ到着です!

”可愛らしいソーセージのイラストが目印ですよ”

「ダダチャ」はドイツ製法により作られたハムとソーセージを販売するお店。平日の昼間にもかかわらず、ひっきりなしにお客さんが訪れていました。これは期待できそう…!

“左/中に入ると、20種類以上ものソーセージやハムがお出迎え!
右/ソーセージは1本から購入可能なので色々GETして楽しめます

ご夫婦で切り盛りされている「ダダチャ」は、奥さまが店頭に立ち接客を担当。店内奥の厨房でハムやソーセージを作るご主人は、元プロカメラマンとのこと。カメラマン時代に仕事で南ドイツを訪れた際に、ハムとソーセージの本場の味に魅せられ、平成3年に「ダダチャ」をOPENさせたそう。

商品のラインナップが豊富な「ダダチャ」ですが、中でも一番人気はこちら!

看板商品でもある「レバーケーゼ(税込1,300円)」(写真右端)。豚ミンチとレバーにスパイスを加えて作ったもので、パンに挟んでサンドイッチにしたり、お酒のアテにしたり…と楽しみ方のバリエーションが豊富な人気者です。迷ったらこれをGETして♪

ちなみに、店名の「ダダチャ」は山形県でとれる枝豆「だだちゃ豆」からきているそう。そもそも”だだちゃ”とは、この地方の方言で”お父さん”や”おやじ”の意味。そこで、「とってもおいしいソーセージを売るお父さんの店」という意味を込めて「ダダチャ」と名付けたとのこと!名前のとおり、アットホームな雰囲気が素敵なお店でした。

ダダチャ
東京都世田谷区尾山台3-10-5
☎︎03・5707・2755
営業時間 10:00-20:00
定休日  火曜・水曜
http://www.dadacha.biz/shop.html

🐾

「ダダチャ」を後にして、また「ハッピーロード尾山台」をぷらぷら。
商店街の八百屋って活気があっていいですよね。…ん?「八百屋 ジャズ」!?八百屋らしからぬネーミングが、気になって立ち寄ることに。

“左/大きく書かれた店名。二度見しちゃいました(笑)。
右/大根を醤油漬けにしたお漬物など。美味しそう~“

ここはご主人がプロのジャズピアニストとのこと。直球の店名!センス良いですね(笑)。
「等々力」~「尾山台」エリアには立派な一戸建てが多くセレブな印象を受けましたが、実は農家も数多く残っているんだとか。売れ筋のお漬物もこの辺りで採れた野菜を使用しているそう。ブドウ狩りやイチゴ狩りが出来る農園もこのエリアにはあるみたいですよ!

パンなのにそば粉!?ブルターニュの風を運ぶベーカリーで個性豊かなパンに出会う♡

さっき購入した「レバーケーゼ」を薄くスライスしたバゲットに塗ったらワインに合いそうだな…と思いつつ「尾山台駅」に向かってさんぽを続けると、2分ほどの場所にベーカリーが現れました。

”鮮やかなブルーが目をひく外観!外国のベーカリーみたい♡”

「尾山台駅」のすぐ手前に店舗を構える「ヴァン・ドゥ・リュド 尾山台店」。フランス・ブルターニュ地方のお塩やそば粉を使用したパンが人気のベーカリー。

「ヴァン・ドゥ・リュド 尾山台店」の看板商品は「リンゴのそば粉パン(税込410円)」。甘く煮詰めたシナモン風味のリンゴを、そば粉の生地に練り込んで焼き上げたもの。

“そば粉の香ばしい香りとシナモンのリンゴの甘味が絶妙にマッチ。直径12cm以上もあって食べ応えバツグンです!”

そば粉といえば、フランスではガレットに使用するのが一般的ですが、「ヴァン ドゥ リュド」では他にも「そば粉のバゲット(税込324円)」や「そば粉のクロワッサン(税込205円)」など、そば粉の風味を感じられるパンが常時7種類以上も。そば粉を使用したパンはフランスでもあまり見かけない珍しいものらしいので、ここに来たら必ずGETしたいですね!

今日は「ゴルゴンゾーラとそば粉のバゲット(税込432円)」をチョイス。早速家に帰って「ダダチャ」で買ったレバーケーゼと一緒に食べたら、『あぁ~もう1本買っておけば良かった…』と後悔してしまうほど美味しかった!!

ヴァン・ドゥ・リュド 尾山台店
東京都世田谷区等々力2-19-15
☎︎ 03・6809・7405
営業時間 10:00-20:00
定休日  不定休
https://www.pompadour.co.jp/ludo/index.html

「ヴァン・ドゥ・リュド」を出たら、「尾山台駅」は目と鼻の先。踏切の向こう側は「尾山台北口商店街」というまた別の商店街。屋内市場があったり、買い食いしながらおさんぽするのに楽しそうなエリア♪

*****
これにて今日のおさんぽは終了!東急大井町線の線路を挟んで北側には、月替わりのパフェが有名な「パティスリィ アサコ イワヤナギ」や、職人技や店主のセンスが光る雑貨店「手しごと」など、まだまだ気になるスポットがたくさん。
また、毎年10月頃に開催される「尾山台フェスティバル」には例年約3万人が訪れるそう。31回目の開催を迎える今年は、どんなイベントになるのかなぁ~。次は秋におさんぽしに来ようっと♪

おさんぽのおさらい

等々力駅 南口→①等々力渓谷公園→②雪月花→③等々力不動尊→④ダダチャ→⑤ヴァン・ドゥ・リュド→尾山台駅 出入口1

行程:2.9km
歩数:4,264歩
所要時間:37分+お茶、お買い物
予算:2,500円

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さんぽに行ったライター

はじめまして。世田谷区在住のアラサーです。お酒とカレーがあればどこへでも飛んでいきます。商店街でお肉屋さんを見つけたら必ずコロッケを食べます。歩くの大好き、おいしいもの大好き。北欧のデザインも大好き。